MAKER:EBBRO
MODEL No.:571
SIRIAL No.:one of 9,000pcs
DRIVER:S. MOTOYAMA、R. LYONS
GT選手権の発足以来、日産ワークス(ニスモ)はGT-Rを擁して参戦していましたが、近年では他ワークスの台頭により苦戦を強いられていました。GT-Rとしてのステイタスであった直6のRBエンジンを捨て、VQエンジンにスイッチした後も、ボディワークの大幅なリファインにより'03シーズンのチャンピオンを手に入れる事ができたものの、苦戦し続けた事は確かでした。そこでニスモはベース車輌を、既に発売していないGT-Rから、新たにモデルチェンジしたZ33型フェアレディZにスイッチし、'04年からのGT選手権に投入してきました。
もともとFIA-GT選手権を見越した日産の世界戦略車という出で立ちであるZは、'03年からGT300クラスにエントリーしていましたが、GT500仕様は全くの別物となりました。Z自体はGT-Rと比べるとホイールベース、前/後オーバーハングが短い為、回頭性に優れますが、反面、短いオーバーハングはダウンフォースを得られない事も意味します。
NーGTのレギュレーションには、前/後オーバーハング、ホイールベースはベース車両の寸法を保持していなければならないという項目があるのですが、フロントオーバーハングが900mm以下の車両では、車両前端から前方に80mmかつ、フロントオーバーハング900mmまでの延長が許されています。しかし、ノーマルのZのオーバーハングは極端に短すぎる為、レギュレーションに則った延長をしても、他のワークスマシンと比較すると、まだまだ足りないのです。
そこで日産は、遂にメーカーが手を出してはいけない所に踏み込んでしまいました。ホモロゲーションモデルの販売です。GT車輌の前/後オーバーハングを延長する為、フロントバンパーを180mm、リヤバンパーを135mm拡大した「タイプE」を限定販売し、これをベース車輌としたのです。日産は決して明言しませんでしたが、これは明らかにホモロゲモデル。期間限定で発売されたコレとは別に、ニスモでは同じエアロパーツを装備した「S-tune」も販売しました。
このホモロゲモデル、タイプEをベースとして開発されたGT500仕様のZですが、もともとパイプフレーム化されていた'03年のGT-Rの基本コンポーネンツを流用して開発され、エンジン、ミッション、デフ等、およそ半分がGT-Rからの流用となり、その結果、開発は大変スムースに行われたようです。
こうして開発されたZは、開幕戦のTIにおいて波瀾の展開を制し、高かった前評判通りのデビューウィン。幸先の良いスタートを飾り、GT500闘う他チームから、最も恐れられる存在となったのでした。
左のモデルはエブロ製。9,000台が製造されたモデルの中で、ニスモを通じて発売された物。写真のようにオリジナルのパッケージに入ってますが、それ以外の部分は、土台もモデルも違いはありません。モデルのデキも、まぁ特に気になる事はありません。正直言って、気になるのは、むしろ「Z」そのものです。酷いデザインですよね、コレ。美しかった「貴婦人」は、オーバーハングを延長したり、ブリスターフェンダー化したりと、ゴチャゴチャ弄られた結果、ツギハギだらけのフランケンシュタインになってしまいました。貴婦人は何処に行ってしまったのでしょう?と思ったら、エントリー名は、「NISMO Z」なので、何処にも「FAIRLADY」の文字は入ってないんですねぇ(苦笑)。