AM-ML 関東秋期 Off-Line Meeting
〜 日産座間記念車車庫見学会 〜

 神奈川県座間市の日産自動車座間工場。1965年に操業を開始した工場は、日産自動車の工場として一時代を築くものの、1995年にカルロス・ゴーン体制によるリストラの一環として閉鎖。跡地では「カレスト座間」という、日産の新車ディーラー+中古車(メーカー問わず)およびカー用品店が営業を行っていますが、その裏手にひっそりと「日産座間記念車車庫(以下、座間記念庫)」という施設があります。
 トヨタやホンダと異なり自社の博物館を持たない(スカイラインミュージアム等は別として)日産の、新旧の市販車、レーシングカー、コンセプトカーが保管されている倉庫です。レストア待ちの車輛も含めると、現在では400台を超す車輛が保管されている倉庫ですが、残念ながら一般には公開されていない為、カー雑誌等で稀に紹介される以外は、目にする機会はほとんどありません。
 実は2年前のAM-MLオフミの際に、その座間記念庫の管理をされている会社の連絡先を入手することができ、見学の機会を窺っていたのですが、「個人見学不可」「土・日、祝日見学不可」というのがネックとなり、見学の機会を逸していました。
 そんな中、AM-MLのメンバーであるタイヤ屋勤務mizuさんと、「そろそろ行きたいですよねぇ・・・」という話になり、今回AM-MLオフミの一環として、座間記念庫の見学を立案、2006年10月24日(火)、午後からの見学に集まったのは総勢13名。平日にも関わらず、多くの方に参加して頂くことができました。
 そんな訳で、当日13:30からの見学を申し込み、13時にはカレスト座間の駐車場で待ち合わせ。全員が揃った時点で座間記念庫へと移動しました。
 見学に際しては、団体名、見学会の主旨(目的)、見学者の氏名を事前に申請する必要があります。管理者によると、見学はマスコミを除けば日産車のオーナーズクラブというのが一番多いそうです。





がっ!

集まった車のメーカーはバラバラ(笑)。流石AM-MLです。

でも、今までの関東オフミではもっと日産車が多かったような気がするんですが・・・。まぁ別に日産車以外の車は入場禁止って事はないので、ぜんぜん問題なし。

 倉庫の入り口近くには、ニスモのレース時の司令部「N-FORCE」が止まってました(右側のヤツね)。現地では全体が上昇(?)し、2階分のスペースが生まれ、中には司令塔としてラップトップPC等の機材や、ミーティングルーム、ドライバーの個室まで備えます。
 そうこうしている内に定刻になり、管理者の方から見学に際しての諸注意の申し伝えがありました。「倉庫内禁煙」とか「アッチの方には入っちゃダメ」とか「触っちゃダメ」とか・・・そんな諸注意を訊いている間に倉庫のシャッターが開いていき、もう皆気も漫ろ・・・(笑)。


で、早速見学開始!!

入り口入って左右を見渡すと、こんな感じ。
右側の高級そうな車(セドリックとか?)が止まってる方は、未レストア車が保管されているので、進入しないようにとの事でしたが、それでもざっと150〜200台くらいの車は見ることができそうです。
 倉庫に入って直ぐの右側には、MID-4 IIが止まっていました。

 '85年9月に開催されたフランクフルトショーで発表されたMID-4。ミッドシップレイアウトの4WD車、そして何よりも洗練されたデザインで 大変注目を浴びました。

 FRP製のボディに3リッターのVG30DE型V型6気筒DOHC4バルブエンジンを搭載し、公称では230ps/28.5kgm。プレス関係者や評論家に対する試乗会も実施したりして、市販化が期待された車輛でした。

 左のMID-4 IIは、2年後の87年秋に開催された第27回東京モーターショーで発表された発展型で、デザインがより洗練されました。Iの時には横置きに積まれていたVG30DEは縦置き配置に変更されて、ツインターボで武装することによって一気に330ps/39.0kgmまでパワーアップされました。

 ホント、今でも決して色あせないデザインですよね。ここで研究されたサスや4WDシステム、ツインターボのエンジンなど、技術の多くはR32GT-RやZ32型フェアレディZにフィードバックされました。
さらに横にはFCV(燃料電池)車輛が2台。
 日産ってハイブリッド技術とか凄く遅れてますよね。確か遂にトヨタの技術を使う事になったんだと思います。そう言えば、ちょっと前にハイブリッド車の開発の遅れに対するマスコミからの指摘に、ゴーンさんが「ガソリン車の方が売れる!」って言った時にはアングリしました・・・(苦笑)。
こちらは日産がパリダカ参戦に向けて開発した'04年仕様のピックアップ。'03年仕様と比較すると、まるっきり別の車になってますが、三菱やVWと比較すると、成績としては今一歩(最上位は7位)。ドライバーラインナップは凄かったんですけどね、バタネンとかマクレーとか・・・。ちなみにエンジンはVQ35DE、スペースフレームにロングアームのツインダンパー四輪独立懸架サスペンションを装備し、近年のパリダカで言われている「砂漠のGT」の呼称を示すかのように、大型のリアウィングを搭載した空力マシンです。



 このピックアップのさらに横には、サファリダブルキャブ消防ポンプ自動車(手前から2番目)他、往年の消防車が4台・・・
 さらに奥には、モーターショーのコンセプトカーが。全くのコンセプトモデルなのか、はたまた何かのスタディモデルなのかがちょっと不明。いつ頃発表された車輛なのかもちょっと分かりませんでした。
 ちなみに、進入の許可を貰ったのは、ここまで。この先には未レストア車輛がずらっと並んでいて、車輛同士の間隔も非常に狭く、1台1台を触れずに見るのは事実上不可能でしょう。なんだか高そうな車がいっぱいあるし・・・。
とは言っても、なんとか多くの車を写真に収めたいというのも本当の所。かなり苦しい構図ですが、グループCカーを一挙撮り!
 一番手前がR90CK、'91~'92年のJSPCに出場していたフロム・エーの27号車。ちなみに、車名につくCPやCKの文字ですが、CPは国内のJSPC仕様、CKはWSPC仕様でNME(ニッサン・モータースポーツ・ヨーロッパ)で作られたものです。その隣が(おそらく)R90CKで、'91年デイトナ24時間耐久レースにNPTI(ニッサン・パフォーマンス・テクノロジー・Inc)から出場した83号車、さらに奥はその84号車、くちばしの長いのがR88Cで、サンシェードが赤いから'88〜'89年のJSPCに出場していたYHPの24号車、その先はR89Cのゼッケンなしだと思います。流石にこれ以上は分からない・・・。
 入り口まで引き返して一転、左を見てみると、Gr.5スカイライン(いわゆるシルエットフォーミュラ)のフロントカウルが!
どうやら貸し出し中にリア周りを壊されたらしく、現在、再レストア中なんだとか。
 さて、いよいよ中をじっくり見て回ろうかと思ったら、倉庫奥から1台の車輛が近づいてきました。なんと、R32 GT-R、星野一義氏がドライブしたカルソニックカラーのマシンです。どうやらイベントに貸し出すらしく、スタッフの方が3名で車を押してトランポに積み込み作業を始めました。
が、車輛を固定しようとした途端、ス〜ッと坂を落ちてきてしまいます(笑)。
そこで、スタッフの方が、「すみませんが後ろから押すの手伝ってくれませんか!!」
 という訳で、皆で押します!
凄〜く一生懸命なハズなんですが・・・
なんだかとっても楽しそう(笑)。



でも、お陰様でトランポに積み込み完了!お疲れさまでした。

という訳で、いよいよ次のページから展示車輛をご紹介。